辻本智美 モーツァルト ピアノソナタ全曲演奏会 第5回 <全6回>
辻本智美 モーツァルト ピアノソナタ全曲演奏会<全6回>
18世紀に迷い込んだように温かい
隠れ家のような空間で音楽の喜びを分かち合いたい…
国内外で活躍中のヨーロッパのエスプリ薫るピアニスト 辻本智美
好評のモーツァルト ピアノソナタ全曲シリーズが遂に完結!!
いよいよ最終回!!
【第6回】2016年9月11日(日)14:00開演(13:30開場)
●第6回
ソナタ第15番 へ長調 KV.533 / 494
ソナタ第17番 変ロ長調 KV.570
ロンド イ短調 KV.511
ソナタ第18番 ニ長調 KV.576
【2015年11月18日(水)午前10時より販売開始!!】
● お申し込み・お問い合せ ●
ビーフラット・ミュージックプロデュース
03-6908-8977
https://www.bflat-mp.com/bflat-mp
後援: 東京藝術大学音楽学部同声会
“重みが浮かび、軽みが沈む”
「モーツァルトの音楽の軽やかさが、最も輝かしい、最も無邪気な、全く快活な楽節においても、なにか非常に強く訴えるもの、心を不安にさせるもの、人の心を刺すといってもいいようなものを持っているということ…この両面性を受け付けない人は、モーツァルトによって心を軽やかにすることはないでしょう。…私は最近『重みが浮かび、軽みが限りなく重い』という言葉を読んで、言い得たりと思いました。…モーツァルトの特異性は、いずれにせよこの矛盾と結びついています。──いやむしろ、それが彼にあっては矛盾ではないということと結びついていると言えましょう」
カール・バルト(神学者) 『モーツァルトの自由』1956年の記念講演
◆ ◆ ◆
松明堂音楽ホールを訪れるたびに、アウグスブルグやザルツブルグのモーツァルトハウス…当時の使用楽器が展示された空間が心に浮かびます。モーツァルトのピアノ作品は、このホールの持つ素敵な特徴ととても相性が良いと思っています。
18曲のソナタを6つのプログラムに構成しました。おおむね時代順ですが、調性のつながりに工夫がしてあります。また短調の作品、変奏曲形式の作品等を効果的に挟むことで、全体にメリハリが付くよう心がけました。
ヴィルトゥオジティを如何なく発揮する華やかな協奏曲、二重奏ソナタ、そして変奏曲に対し、ピアノソナタではその厳選された必要最小限の音符からも、交響曲やオペラと同じスケールの宇宙が生まれているのを感じます。そこには、詩や俳句・短歌と同じ本質があるように思います。
辻本 智美
辻本智美(つじもと・ともみ)
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学を経て同大学院修了。在学中より国内および欧米各地にてオーケストラとの協演、リサイタル、室内楽、放送、録音、レクチャーコンサートなど、幅広く活動。95年米国コロラド州アスペン音楽祭にてE.ナカミチ・コンチェルトコンペティション優勝、R.スパーノ氏指揮アスペン・コンサート・ オーケストラと協演、音楽監督(当時)L.フォスター氏らに絶賛される。97年パリで行われたFrench Piano Institute(米)主催第五回フランス・ピアノ・インターナショナルフェスティヴァルにて最高位並びにフランス音楽最優秀演奏賞を受賞、ワシントン DCの在米フランス大使館に招かれリサイタルを開催。セシル・ウセー氏と出会い、以後長きにわたり南仏にて薫陶を受ける。01年エピナール国際ピアノコンクール第3位。04年度文化庁派遣芸術家海外研修員としてミュンヘンのK.シルデ氏のもとに留学、モーツァルトを重点的に学ぶ。東京にて06年、公益財団法人朝日新聞文化財団の助成を得てリサイタルを開催。07年のラヴェル没後70年記念・ピアノ作品全曲リサイタルは各誌で好評を得る。06年、10年NHK=FM「名曲リサイタル」に出演。09~11年「辻本智美presents・未就学児入場可!昼公演同日開催シリーズ」を4度開催。通常のリサイタル(夜公演)の縮小版を同日昼にも開催し、様々な事情で通常のコンサートに足を運びづらい方々にも本格的なリサイタルを提供。新しい試みとして、教育、福祉、医療などの各方面からも絶賛された。ウィーンフィル首席フルート奏者D.フルーリー氏との共演CD「20世紀フランス・フルート作品集(28CM-597)」が朝日新聞の推薦盤に選ばれる(01年)ほか、アスペン音楽祭ハリス・コンサートホールシリーズ、共演CD「Dear Friend/Magic Flute Tango/中川昌巳(30CM-543,544)」、朝日カルチャーセンターでのモーツァルト・ヴァイオリンソナタシリーズ(Vn.植村理葉氏)など、室内楽奏者としても高い評価と豊富な経験を持つ。14年より所沢市「松明堂音楽ホール」にてモーツァルトのピアノソナタ全曲演奏会が進行中。