月別アーカイブ: 2007年4月

スポンサーとアーティストとの共生

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クラシック音楽を始めとして、所謂メジャーではない音楽のコンサートを開催する場合、ミュージシャンが自分の満足の為に行うライブを除いて、そのほとんどが収益を得る為に行われる。もちろん、チャリティとして行われる公演もあるが・・。
ロックやポップスなどのメジャーなアーティストは、「コンサートをやりたい」と思えば、全国の会場でそれぞれスポンサーが名乗り出て、「コンサートツアー」として日本全国を巡る事ができる。全国に、そのアーティストの歌や演奏を待っているファンがいるから実現するのである。
メジャーではないアーティストや特定のジャンルの音楽の場合、1カ所でのコンサートが精一杯となってしまう。もちろん、地方にファンがいたとしても、わざわざ聴きに来てくれるとは限らない。
当たり前の構図と思えば仕方がない事なのだが、そんな精一杯のアーティスト達に救いの手を差し出してくれるスポンサーはどこかにいない物なのだろうか?
アーティストとスポンサーのマッチング、一番の課題である。

しかし、そんな中、スポンサー側とアーティスト側にそれぞれ考え方の違いや社会通念などが絡み合い、まるで「同じ国に住む異教徒」のように分かり合う事はできないのも事実だ。
スポンサー側は、お金を出す事で、そのアーティストを自分達の看板に仕立て上げ、そのアーティストのコンサートを聴きにくるお客さんに、最大の宣伝をすることが出来る。
アーティストは、言うまでもなくコンサートに関わる経費の一部を負担してもらう事ができ、より収益を増やす事が可能である。
しかし、良い事ばかりではない。
スポンサーの思い通りの集客が見込めなかったり、アーティストが要望と違うコンサートにしてしまったり・・・。
アーティスト側は、自分のやりたい内容で公演をやらせてもらえなかったり、スポンサーからの要望が自分のイメージと違っていたり・・・。
お互いなかなか自分の思い通りに進まない物なのである。

そこで問題です。
お金を出しているスポンサーが偉いのか?それとも最高のパフォーマンスを提供できるアーティストが偉いのか?(まるで卵と鶏のようだが・・)

答えは、「両方」。
そう、お互いが「感謝」し合わなくては成り立たない関係なのだ。
天秤で釣り合っていなくてはならない。
この関係が、ちょっとでも傾いた時にこの「関係」は崩れてしまう。
このことを、きちんと理解してくれるアーティストとスポンサーを募集したいと思う。
我こそは!と思う人や企業はぜひ名乗り出て下さい!

次の事業計画として、アーティストとスポンサーをマッチングさせるコーディネートを考えたいと思っている。
最近注目を集めている企業の「命名権」のように、個人のレベルでもスポンサーとして後援してくれる力が今必要なのです。

アーティスト達が会場費用を気にしないでコンサートを開催できる、そんな時代が早くやってくる事を願いつつ・・・。