2006年のスイス映画。
「僕のピアノコンチェルト」は邦題で、原題は『VITUS』。主人公の少年の名前だ。
なぜ、この邦題をつけたのか…この映画を見た人なら誰でも疑問に思うであろう。
内容とあまりマッチしていない…
内容は、計測不能の高いIQを持つ天才少年がピアノの才能を見いだされ、親や周りからのプレッシャーや才能故の孤独を唯一理解してくれる祖父との時間の中で成長して行く。
ある日「他の人間になりたい。普通の人に」と苦しい胸のうちを吐き出すヴィトス。そんなヴィトスの姿を見たおじいちゃんは「決心がつかなければ、大事なものを手放してみろ」と語る。
そしてヴィトスが手放そうとしたものは…
この映画の凄い所は、このキャストが揃わなければ実現しなかったであろうことだ。
主役のヴィトス役のテオ・ゲオルギューは、数々のコンクールでも華々しい成績を残し、音楽学校でピアノを学ぶ本当の天才少年である。
母親が女優であったことで演技の才能も受け継がれたようだが…
通常音楽ものの映画は、主役は「弾きまね」による演技がほとんどで、共演者だけは実際に演奏していたりという場合が多いのだが、この映画は主役が本当に弾いている!!!
イタリア映画やフランス映画を見ているような、ゆったりとした雰囲気がまた素敵です。
おすすめの作品!!